靴修理のインソール交換

大切な革靴は修理を行って長く大切に履いていきたいという方が多いでしょう。靴を履く時に最も直接的に触れる部分がインソールですが、靴の中で足は完全に固定されているわけではないですし履く時なども擦れる部分です。したがって、インソールはかなり痛みやすい部分の一つですが、このインソールの靴修理とは一体どのようなものなのでしょうか。

インソールは劣化しやすい

インソール靴修理の中でも比較的ポピュラーとも言えるインソールの交換ですが、インソールというのは非常に劣化しやすいパーツであることをご存知でしょうか。中には、インソールなんてそう簡単に穴が空いたり割れたりするわけではないし、長く使えるのではないかと思っている人も多いかもしれません。実際、何年も同じインソールを使い続けているという人も少なくないでしょう。しかし、インソールというのは非常に劣化しやすく、劣化すると足に負担が大きい重要なパーツなのです。

人が歩いたり走ったりするとその衝撃は体重の2倍から3倍程度になると言われています。インソールはそれを受け止めている部分になるのですが、インソールというのはプラスチックや革などによって作られているものがほとんどです。毎日履いている靴は毎日何千回という衝撃に耐えているとも言えます。プラスチックなどで作られているものが何百kgの衝撃を何千回も毎日受けていて劣化しないなんてことがありえないのは容易に想像がつくのではないでしょうか。重さによる衝撃だけではありません。足が靴の中で動くことによって擦れてインソールはどんどん薄く削れていっていきます。重さや擦れに加えて汗などによって素材はどんどん脆くなっていきます。毎日履いているから気づきにくいですが、インソールは日々確実に劣化している消耗品なのです。定期的に交換することによって快適な履き心地を保つことに繋がります。

市販のものと靴修理はどちらが良い?

革靴の中のインソールは基本的に接着剤などで固定されているものが多いですが、接着を剥がすことができれば市販されているインソールを入れることで自分で交換することも可能です。そういったものを使用すれば気軽に交換することが可能ですし、市販されているものはせいぜい1000円前後で安価なものであれば100円ショップなどでも販売されているでしょう。もちろん、それらの方法も良いのですが、自分の大切な思い入れのある靴であればしっかりと靴修理のお店でインソールの交換を行ってもらったほうが良いでしょう。(推奨リンク→靴修理 / 靴専科

インソールの交換だけで靴修理に出すのはどうもと躊躇してしまう人もいるかもしれませんが、靴修理のお店だからこそ出来るインソール交換もあるのです。また、市販されているインソールは大きさを自分でカットして使用するという形になり必ずしも自分の靴にピッタリとは限りません。靴修理のお店であればオリジナルのインソールに合わせて型紙から作って作成するなどといったことも可能ですし、半敷きや素材を好みのものに変えるなどといったことも可能なので自由度が高まります。

市販のインソールも靴修理のインソール交換もどちらもメリットはありますので、状況や求めるものに応じて使い分けることが大切になるでしょう。

インソール交換の方法

靴修理のお店において革靴のインソール交換を行う場合、どのような作業が行われているのでしょうか。

まず、靴に付いている古くなったインソールを剥がす作業から行われます。接着されている場合には道具を使って剥がしていきます。この時にインソールが破れてしまったりしないようにしなければなりません。インソールを剥がすことが出来たら、そのインソールを使用して型紙を起こしていきます。型紙を起こすためにインソールは大事に剥がしていかなければならないのですが、インソールを長年使用していると汗などが染み込んだ影響で縮んでしまったりしている場合があります。そのため、型紙を作る時に縮みが生じている場合には縮んでいる分を修正していかなければなりません。

修正度合いは修理を行う職人の方の経験などが必要となるので、なかなか素人では新品時のサイズのインソールを作ることが出来ないのです。型紙が出来たらそれをもとに革を裁断していくのですが、その時に使用する革は靴に合わせたものを使用することも出来ますし、イメージを変えたい場合には色などを選択することも可能です。裁断したそのままでは革が厚すぎるので薄く漉き機を使用して加工します。あとは元通りに靴の中に入れて固定するのですが、必要に応じてスポンジなどを踵の部分に入れたりするとより衝撃を吸収するので疲れにくくなります。

インソール交換によって得られる効果とは

インソールは外からは分かりにくい部分なので、特に影響がないのであれば交換しなくてもいいと考える人もいるかもしれません。しかし、インソールを交換することによって得られる効果は非常に大きいのです。

まずインソールは交換した後に履いてすぐに違いが分かると言われているほど履き心地が変わるものです。この履き心地の違いは履き続けることによって失われたクッション性が蘇ったことによって感じる違いなので、歩いた時に疲れを感じにくくなることにも繋がります。前よりも少し歩いただけで疲れるようになったという人や、腰痛や膝の痛みが生じている人などはインソールを交換することでそれらの悩みの軽減が期待できます。

また、インソールを交換することによって運動機能の向上も期待できるのです。人間が歩いたり走ったりするのは、地面を蹴り出す力が影響しているのですが、インソールを交換することによって膝などへの衝撃は吸収しながらも力はしっかりと伝えることが出来るので脚力を最大限地面に伝えることが出来ます。インソールを交換することによって歩きが速くなったり軽やかに感じるようになったという人が多いのは、この地面を蹴り出す運動機能向上効果があるからなのです。

インソールは消耗品なので定期的に交換

インソールは毎日履いて歩くことによって受ける衝撃や汗などによって少しずつですが確実に劣化していく消耗品です。大事な靴を長く快適に履き続けるためにはインソールの交換は必要不可欠となります。インソールの交換によって、毎日履き続けているとなかなか気付かない運動機能の向上や疲れの軽減など様々なメリットがあります。